ベックVS仗助 うら話

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「ものすごく長い時間をかけて、やっとR3までやり終えまして…(^^;)
こうして、遅ればせながらも「あとがき」みたいなものを書いている次第です(^^)
これでは「本作中で明らかにしなかったこと」や「設定のまま埋もれていったヤツ」
「作者の思っていたこと」を書いていこうかなって思ってます。
当たり前か(笑)

今回の「ワイアード・ベックVS東方仗助」、いかがだったでしょうか?
書いている側は色々な作為をしながら進んでたつもりだったんですけど…

あとで冷静に見返すと、読みにくい!
いや、ダントツの読みにくさ!(TT)
まず、独特の文体で、そしてこの対戦の特徴である「一人称」について。

あえて今回は各キャラの「一人称パート」を多くしてみました。
これは理由なく奇をてらったのではないんです。
理由は…
「小説版ジョジョが書きたかった」
それだけです(笑)

言ってしまえば、絵がなくてどこまで本作5部の「ナランチャVSホルマジオ」に近いものが書けるか挑戦してみたんです。
MMどころか投稿最初なのに、いきなりムボーな事かましまして…(笑)

結果はこのありさまです。
とにかく読みにくい!
状況が変わった事を各キャラにいちいち説明させるのも変に見えるかもしれないし…
そして、話のペースが作りにくい!
やっぱり、荒木先生の素晴らしい「絵」あってこそのジョジョですね、痛感しました

ただ、完全に失敗だとは思っていません。
独特の雰囲気、そして各対戦者の心理描写が細かく出来たと思いますし、逆に3人称的な視点を1人称によって「翻訳」出来た。
仗助が「屍生人」を最後まで「吸血鬼」と「認識」し、ベックが最後まで仗助の能力を「未知の能力、波紋によるもの」と「勘違い」しているように書けたのは、やっぱり1人称的な書き方の功だと思います。
ちょっと不思議な作品にも見て取れたのではないでしょうか?

ステージの「地下鉄」ですけど…
これは、本当になんとなく、です。
今まで使われていないステージが少なかったので(笑)

ただ、本作プロシュート戦の鉄道が、さらに閉鎖された空間だとどうなるんだろう、って意識もありましたし、あと暗闇を作る事で吸血鬼や柱の男もすんなりと登場させられる、っていうのもありました、

で、それぞれのキャラクターがプレイヤーの方々から来たんですが…
僕にとって苦労したのは、ほとんど資料のないベックよりもむしろ仗助の方でした。
ベックというのは、よっぽどみなさんの「感性」から離れていない限り、ある程度自由にいじれるキャラです。
ベックに関する資料がほとんどないので、実際に1章で作りましたけど、バックボーンや裏設定も作りやすい。
言い方を悪くすれば、ああいう風に結構簡単に「書き手にとっての書きやすいキャラ」にする事が出来ます。

だけど、仗助は「4部の主人公」です。
すでに、そのキャラクターは荒木先生によって練りに練られています。
それこそ、何度も4部を読んで「東方仗助」を正しく理解しないと、僕の自分勝手な理解で「クレイジーダイヤモンドを使う別のスタンド使い」に成り下がってしまいます。
ものすごく注意して書いたつもりなんですけど、やっぱり難しいですね。
最終的には「仗助らしくない発言」がだいぶん混じってしまいました。

あとは、エキストラの方々。
まず、シーザーと康一くん。
「仗助ソース」に「友達のところに〜」ってあって、相手がベックと決定していたので、自然に登場が決定しました。

シーザーは老紳士っぽく。
しかし、歴戦をくぐりぬけた「英雄」として、登場させました。

康一くんは…
だいたい、4部みたいなカンジで。
よくみると、R3全然出てませんね。
失敗しました(笑)

次に、「チェーザレ・ボルジア」
これはR1で「チェーザレ」って名前だけ決定させていたら、葉水加狂さんから「チェーザレ・ボルジア」の指定があったので決定しました。
これは、歴史上実在の人物です。
僕も詳しい事までは知りませんが、枢機卿として権謀術数に優れ、一時期は父である教皇とともに栄華を築くも、やがて自らが得意とした「毒飼い」によって暗殺されかけ、その後には戦死した、という姦雄です。
カンタレラも実際にボルジア家が所有した「毒薬」です。
実際は弱い毒だったらしいのですが、今回は「物質を腐食させる毒」として登場させました。

一応裏設定では
「墓から掘り起こされ、現世に対する無念を胸に戦っている。カンタレラに関しては自らのみ耐性がある」
となっています。
実際に「妹が好きだった」と劇とかでも良く公演されているみたいなので、「妹とともに永遠を生きる事」も望んでいます。

個人的には良く出来たキャラだと思うんですけど、やられ方のマヌケさ、あと「カンタレラ」の能力が「怪焔王の流法」に酷似してしまった事は、はっきりいって失敗だったと思います。

あとは…
チョコラータ、セッコ、ドッピオ君ですね(笑)

R1からチョコラータを登場(自動車事故)させている事からわかるように、最初からR3で「時間が跳ぶ」ように考えてました(笑)
ここらは、直接は戦わなかったんですが、本作の狙い、「語られない部分の5部」ってカンジを演出するために出ていただきました(^^)

で、あとの承太郎、朋子さんは、完全に導入のエキストラです(笑)


次に書くラウンドごとでみていきたいと思います。
まず、R1。

いきなりベックさんです。
何で先にベックさんか。
最初に2章でもいいやん。
そう思われるかもしれないんですけど…
みなさん、なじみの少ない「ベック」というキャラをあえて始めに持ってきて、そしてキャラ説明をする事でちょっとでも読んでいただこうという、MMとしての努力のつもりです(笑)
ベックさんは「殺すことが趣味」なのではなくて「死ぬ時に人の抱く恐怖にエクスタシーを感じる」キャラにしました。
そっちの方が、実際単なる虐殺犯より怖いと思ったんで…(^^;)

で、2章は「2部のねじれの位置」として書きました。
ベックと仗助が時を越えて戦えるようにです。

ここで結構自分で書いてて好きなのは(←バカ)、シーザーとジョセフが別の形で「ワムウに敬意を示した」という事なんです。
キャラの違いが書きたかったんで…

んで、仗助君が登場します。
ここら、キャラを仗助にすることが難しかったのもあって、仗助の登場するパートには「承太郎」「露伴」「朋子」というキャラをはさんでいます。
どうも、筆力不足です(TT)
露伴先生だけはうまくかけたと思います(^^)

朋子の見てたTVはベック事件と不思議に絡んでいる。
これで、物語にいわゆる「暗雲」を引き出しているんですけど…

ここで、「ムッソリーニの墓」というのをちょっと出したのにも訳があります。
安直ですけど、チェザレがもし「チェーザレ・ボルジア」でなければ、このムッソリーニの脳を持った「屍生人」を「チェーザレ」にする予定でした。

で、遭遇します。
ここらは話が一本道ですね(^^)
チェーザレが名前だけ出てきたり、老人シーザーが登場したり…(^^)
自動車事故が多発するのは「グリーンデイ」のせいです。
何か、細かく設定してますけど(^^;)

全体的にR1が一番完成度が高く思えるのはこれいかに(TT)

次に、R2です。
R2になると、話は一変。
戦いが激しくなります。

まず、チェーザレ・ボルジアの初登場
前述しましたけど、ファイトスタイルが、僕の敬愛するエシディシ様に近くなってしまったのは、はっきり言って大失敗です。

そして、仗助のベアリング攻撃と「列車埋め」。
ベアリングはR3でわかりますが、列車の破片です。
んで、仗助が屍生人を「電車の中に埋めていた」のは、アンジェロ戦の応用と思ってください。
埋める事で、ベックは仗助の事を「波紋使い」と改めて誤認する効用も狙っています。

で、最後はベックの「気化冷凍法」ですが…
ここら、何か新鮮ですね(笑)
ブランドーの能力を持ったベックです(笑)

最後に1章分、ドッピオ君を登場させています。
これ、あえて名前も出してないんですけど、「ケータイ」でわかりますよね…(笑)
わざと名前出しませんでした。
そっちの方が、インパクトありそうだったので。
R2ですでに様々な試行錯誤が見られます。
ここらからですね。
どのソース取って、どのソースを有効打にするのか悩み始めたのは…(笑)

最後にR3。
R3で、この作品が「5部のなじれの位置」だって事を、はっきりさせています。
泥が降り、時間が跳び、そして肉体が入れ替わる。
コメディっぽい最後です(笑)
最初はセッコを「1人称」にした章も書いたんですけど、助長気味だったので削除しました。

この章、はっきりいって僕が「精神障害(←おおげさ)」を起こして、そこらじゅうでいろんなトラブルを抱えていた時に書きましたから…
矛盾が多く、ものすごく読みにくく、そして遅筆でした。
みなさん、すいません。
これでも僕のベストを尽くしたつもりですが、R3は特に難しかったです…

内容がわかりにくいので内容解説を。
まず、最初の泥による仗助脱出ですけど、「泥を治す事」によって、いったん上に持ち上がり、そして電車の上あたりで能力を解除させるという方法を使っています。
感じとしては、吉良戦の「コンクリートの破片」に近いものがあります。

次に、ベアリングを媒介とした激突ですけど…
これ、書き方がヘタすぎて、自分で後読んでもわかりにくいですね。

これは「ベアリング」によって「ベアリングの破片、つまり、チェーザレの血管に入ってしまった列車の一部分」を引き付けさせ、そして「ベアリングについた血」で「ベック」を引きずる事で「ベアリングを中心として、ベックとチェーザレが激突する」という現象を引き起こしています。
吸血鬼や屍生人は怪力ですが、不意を付かれた未知の能力でそのまま激突してしまったと解釈してください。

なおこの時、ベックは「抱き締めのおしおきモード」になっています。
だから、激突したチェーザレとなかなか離れられなくなってしまいます。
チェーザレの方は再生能力がないので、激突の時点で相当なダメージを喰らいKO。
おまけに、ベックによって天井に叩きつけられ、そのまま脳が死に絶えてしまいます。
ここら、うまく表現できてないですね…

最後に、シーザー、康一君、仗助、屍生人、ベックの全員がそろいますけど…
ここで、ベックが「盾」としてつかっているのは屍生人ではなく、「肉の芽」で洗脳した人間です。
ソースにはあったんですけど、DIOほどのカリスマがなさそうなベックに「肉の芽」を使わせるかどうか悩んだあげく、ここで使う事にしました。
ただ、マディーナは使いませんでした。
マディーナを使ってしまうと、チョコセッコが死んでいる事になってしまいますから…
そんな、単純な理由です(笑)

最後にベックが投げているのは、「チェーザレの残骸」です。
チェーザレの残骸をベックが「空烈眼刺驚」で切り裂き(「跳んだ時間」の間なので、無意識ですが)、カンタレラの雨を降り注がせています。
これに対してシーザーの防御法は「シャボンバリアー」、あのジョセフを閉じ込めたやつに自分と康一君が中に入り、「弾いた」と考えてください。

で、フィナーレです。
実際に最後の「空烈眼刺驚」は撃たれていません。その前に、ベックも寝ちまいましたから(笑)

で、起きた後なんですけど、元から両者とも大きく、また暗闇のため状況が良くわかっていない。
それに、仗助は「吸血鬼の身体」の使い方が良くわかっていないので、暗視や再生能力を思うままに使うことが出来ない。
それで起きた「オレ!?」です(笑)

尻切れトンボのようにエピローグは終わりますが、あれって結末がないんじゃなくて、今までの章で出た「結末」を補うために「エピローグ」を書きましたから、個人的にあのラストで満足しています。
あとは、読んだ皆さんが思うままのラストを…
って感じです(^^)

僕的にはあの後、仗助が自分の身体(ベック入)治療した後、そのままその身体を捕まえておいて、シーザー・康一君(互いに身体が逆)とどういう事が起きたかを考えているうちにレクイエムが解除、そのままベックは3人がかりでやられる…
って考えてるんですけど(笑)


今回の総括を。
とにかく、R3前の精神状態が効きました。
何をやっても面白くない時に、面白くしようと書く辛さ。
何か、でも自業自得な理由でヘコんでたんで、誰にも文句言えないです(笑)
最終的に自分は楽しかったんですけど、読まれる方、プレイヤーの方々に楽しんでいただけたどうか…
これは、大きな反省点です。
次回書く時(←あるのかな?)の参考にしたいと思います。

最後になりましたが、遅筆・初心者・わがままな僕の原稿を快く待ってくださった運営者のYB様。
ソースをわがままに解釈しても、R3までソースを送り続けてくださったプレイヤーの葉水加狂さんと坂崎悠乃さん。
そして、読みにくいながらもこの対戦を見てくださった皆様方。
皆様がいなければ、この対戦は成立もしませんでしたし、完成も見なかった事でしょう。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました

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