SPW財団 新ジョジョ研究部署

スタンド大解析−ハ行


基本的な配色
  • 緑色:その記事で解析対象となるスタンド名。
  • 白:確定事項。資料等で断定されている、または実例から確定的となっている事項。
  • :推定事項(確信度高)。実例や資料から推定できるが確実とは言えない、または疑問の含まれる事項。
  • :推定事項(確信度低)。疑問の含まれる割合がより大きい、または全くの推論である事項。
  • オレンジ:分析対象に何らかの区分けが存在する場合の分類名等。
  • 水色の太字:項目名。
  • ただの太字:項目内での小項目等。その他。
  • 下線付き文字:リンク。文字色は上記の配色規則に従う。


Last Update 2009/06/01
ハーヴェスト
HARVEST

本体:矢安宮 重清(やんぐう・しげきよ)
 ※通称「重ちー(しげちー)」

発現からの経緯:本体が中学1年生の時(1999年2月)に『矢』によって発現。本体が中学2年生の時(1999年6月24日)、死亡した事で消滅。なお、10秒程度の間ではあるが、このスタンドは本体の死後も1体だけ活動を続けた。

タイプ:遠距離、群体、直接攻撃型

特徴:亜人型。卵型の体に顔、4本の腕、2本の脚が付いている。全長10cm。体表に蜂のような横縞模様があり、額(?)には小さな穴と、小銭が入る程度のポケットがある。総数は本体曰く約500体。
能力:スタンド像の数を活かして指定された物を探し出し、集めてくる事が得意。
  1. 「探して集める」という行動に関しては、対象を指定すればほぼ全自動。
  2. 額の穴から注射針を出し、対象に液体(準備した普通の物質)を注入できる。
  3. 単体では非力だが、圧倒的な数に任せての人海戦術は強力。
  4. 本体(体重110kg)をバケツリレーのように運ぶ事で、普通の人間が走る以上の速度で移動可能。また、そのまま壁等を登る事もできる。

ダメージ伝達全身にフィードバック(ただし数体倒した程度では影響なし)

射程距離:半径数km以上
能力射程:−

出典 \ 項目破壊力スピード持続力精密動作性成長性
SPWオリジナル
JOJO A-GO!GO!

謎・疑問点
  • どの程度の自律行動が可能なのか?または視覚や意志があるのか?

Last Update 2009/06/01
ハーミット・パープル
HERMIT PURPLE
(隠者の紫)

本体:ジョセフ・ジョースター

発現からの経緯:本体が60代後半の時(1980年代後半)、DIOがスタンド使いになった事による影響で発現。

タイプ:中距離、索敵探査、直接攻撃型

特徴:イバラ型。本体の両手(左手は義手だが)から数本伸びる。本体からの完全な分離は不可能。また、本体は生まれ付き、スタンドとは別に『波紋法(仙道)』と呼ばれる特殊能力を持っている。なお、名前の由来はタロットカードの9番目の大アルカナ『THE HERMIT(隠者)』である。
能力:探索や遠隔視等を行う。
  1. 「探索」や「遠隔視」等に関する限り、様々な対象や媒介への応用が可能。(ただし性能や条件には疑問が多い)
  2. 本体の手に巻き付いた状態でポラロイドカメラを叩き壊す事で「念写」できる。
  3. 「念聴」:テレビ放送等の音を繋ぎ合わせ、その時に必要な情報を言語の形で得る。
  4. 手近な小物(砂、灰、小石etc)を操作して地図やレーダーを作れる。
  5. 生物の思考やミクロレベルの対象等をモニターに写せる。
  6. 電線に入り込ませ、その内部や周囲に潜む対象を探索できる。
  7. 電子機械を制御する事ができる。(システムへの検索の応用?)
  8. 本体の『波紋』エネルギーを伝達できる。
補足:DIOがこれと同一と思われるスタンドを使用した事がある。これはDIOの首から下がジョナサン・ジョースター(ジョセフの祖父)の肉体を乗っ取ったものである事による影響ではないかというのが現時点での最有力仮説である。

ダメージ伝達全身にフィードバック(多少切断されても大きな影響はなし)

射程距離:10m(この範囲内ならもっと長くイバラを伸ばせる)
能力射程対象次第でほぼ∞(長距離念写の実例:東京からエジプト、ニューヨークから日本)

出典 \ 項目破壊力スピード持続力精密動作性成長性
SPWオリジナル
JOJO A-GO!GO!

謎・疑問点
  • 探索能力の性能はどの程度なのか?「透明の赤ん坊」の母親や吉良吉影を探せなかったのは何故か?
  • DIOに巻き付いて引きちぎられた際、本体にダメージが全くなかった(ように見えた)のは何故か?

Last Update 2018/12/09
ハイウェイ・スター
HIGHWAY STAR

本体:噴上 裕也(ふんがみ・ゆうや)

発現からの経緯:本体が10代後半の時(1999年6〜7月)に『矢』によって発現。なお、後になって能力が多少変化した可能性がある(詳細後述)。

タイプ遠隔自動操縦、回復、特殊攻撃型

特徴:(基本形は)人型。全長2m。全身に格子状の模様がある。(通常操作時は)視聴覚を持つ。
能力:匂いを頼りに標的を追撃し、その養分を奪う。
  1. スタンド使いだけに見える幻覚を(空間ごと?)発生させて標的を誘い込む。この際、幻覚の内容に標的の記憶を反映できる。
  2. 匂いを憶えた標的を自動操縦で延々と追跡する。
  3. 追跡中は常に時速60kmジャストで飛行する。
  4. 追跡対象にある程度引き離されると、大体の位置を予測して(スタンドだけ)テレポートする。
  5. 標的の肉体に食い込んで養分を吸収し、本体の肉体に還元する(怪我の治療)。なお、特にスタンド使いの養分が効果的らしい。
  6. 全身を無数の輪切り状に分裂させて個別活動できる。追跡中は基本的にこの状態となる。また、全パーツが養分吸収能力を持つ。
  7. 追跡中は周囲に他の生物(スタンド使い含む)がいても無視して標的だけを追跡する。
  8. 本体の嗅覚を猟犬並みにまで向上させる。
補足:発現当時、本体は意識不明の重体であったため、「自分の怪我を治したい」という本能から上記のような能力が発現した。そのため、本体の怪我が全快してからは能力が多少変化(弱体化?)した可能性がある。また、最初は本体の意識自体がなかったため、完全な自動操縦(または思考分離)型であったが、本体の意識が戻ってからは通常の(遠隔)操作が可能となった。

ダメージ伝達:部位相応(ただし分裂しての追跡時は無敵?)

射程距離:数km以上(追跡が始まればほぼ∞)
能力射程匂いの探知は半径50m程度、幻覚設置とテレポートは像の射程範囲内なら自在

出典 \ 項目破壊力スピード持続力精密動作性成長性
SPWオリジナル
JOJO A-GO!GO!

謎・疑問点
  • 本体の完治後はどの程度の能力があるのか?
  • 「養分」とは具体的に何か?肉体の栄養素か?それとも生命やスタンドのエネルギーか?
    →養分を吸収された後の東方仗助が点滴で回復していた事、本体の回復にスタンド使いの養分が特に効果的だった事から、両方では?
  • 本体が健康な時に養分を吸収するとどうなるのか?(そもそも可能なのか?)
  • 岸辺露伴達をおびき寄せた部屋はただの幻覚か?それとも空間ごと創り出したのか?
  • 露伴に見せた幻覚に、当時の本体は全く知らないはずの吉良吉影が登場したがどういう原理か?標的の記憶を読めるのか?
    →内容には標的の記憶や思考が反映されるが、それは標的自身にしか見えないのでは?(「部屋」は自分や他の標的にも見えるが)
  • 露伴との会話時のみ、高度な思考能力を持っていたのは何故か?(本体が意識不明だったので通常遠隔操作ではないはず)
    →本体が眠ったまま潜在意識で遠隔操作していたか、精神(本能)が幽体離脱的に分離してスタンドに宿ったような状態だったのでは?(追跡開始後は自動操縦に移行)
  • 幻覚の設置に条件はあるのか?

Last Update 2013/10/05
ハイウェイ・トゥ・ヘル
HIGHWAY TO HELL

本体:サンダー・マックイイーン

発現からの経緯:エンリコ・プッチが『ホワイトスネイク』の能力によって『DISC』化して何者かから奪い、2011年に今の本体(当時27歳)に与えた。そのためオリジナルとは能力内容が多少異なっている可能性もある。本体が27歳の時(2011年11〜12月)、再び『DISC』として抜き取られた。

タイプ:非制御、一体化、特殊攻撃型

特徴:プロペラ型。羽根は4枚で直径数cm、シャフトは全長20cm程度。スタンド像単体では発現できず、標的の身体等と一体化する。同時に複数体出現するが、どれも同じものから出現するという意味では「一個体の部分的変形」であり、群体かどうかは不明。
能力:本体が望んだ相手を、本体と同じ方法で自殺の道連れにする。
  1. 水死、窒息死、爆死、墜落死、餓死等、どのような自殺方法でも能力は発動し、そのダメージを相手に忠実に再現する。
  2. 効果発動中、標的へのダメージ範囲(程度?)に応じた数のスタンド像(プロペラ)が回転しながら出現する。
  3. 像は、標的に直接ダメージが発生する自殺であれば標的の身体の一部が変形して出現するが、例えば水死であればプロペラ付きの水の塊として現れて標的の顔を包み込む。
  4. 「道連れ」は決して回避できない。ただし、本体の自殺を阻止すれば(一旦は)助かる。
  5. 一旦発動すれば(標的に取り憑けば?)たとえその自殺を阻止したとしても、次からは射程無制限で「道連れ」にされる。
  6. 伝染するのは本体の意志による自殺行動の結果だけで、本体への直接攻撃等のダメージは無効。
補足:マックイイーンは自分の能力を認識していなかった。
補足2:マックイイーンは悪意や敵意を全く持たないが、他者の迷惑に対して無関心で、何の罪悪感もなく窃盗等を繰り返していた事もある。また、極めて悲観的な性格のため、自殺未遂の常習者でもある。そんな自己中心性と自殺願望の強さがこのスタンド能力に適合したものと考えられる。

ダメージ伝達:不明

射程距離:−
能力射程最初の発動においては数mだが、以後はほぼ∞

出典 \ 項目破壊力スピード持続力精密動作性成長性
JC 66巻

謎・疑問点
  • 対象と発動の正確な条件は何なのか?
  • 発動中は対象と一体化(寄生)しているのか?だとすればダメージは?
  • 水死の場合に出現する水の塊は「純粋なスタンド」か?だとすれば一体化以外でも発現可能?また、水はスタンド使い以外でも目視できるのか?
  • 本体が望めば複数の相手を道連れにできるのか?
  • 例えば本体が即死した場合でも発動するのか?
  • 道連れ相手はどのように決められるのか?本当に思うだけで良いのか?

Last Update 2009/06/01
ハイエロファント・グリーン
HIEROPHANT GREEN
(法皇の緑)

本体:花京院 典明(かきょういん・のりあき)

発現からの経緯:本体の生まれ付き。本体が17歳の時(1980年代後半)、死亡した事で消滅。

タイプ:遠距離、直間両攻撃型

特徴:(基本形時)人型。全長2m。体表は緑色で筋があり、光ったメロンのような質感らしい。通常時、口はマスクで隠れている。視聴覚を持つ。なお、名前の由来はタロットカードの5番目の大アルカナ『THE HIEROPHANT(法皇)』である。
能力:「触手」や「触脚」で敵を捕らえ、『エメラルド・スプラッシュ』を放つ。
  1. 全身をほつれさせて紐状にし、「触手」や「触脚」として伸ばせる。
  2. 『エメラルド・スプラッシュ』:両掌から出る液状の破壊エネルギーを宝石型に変えて連続発射し、標的に物理的ダメージを与える。
  3. 『法皇(ハイエロファント)の結界』:全身を紐状にして周囲に張り巡らせ、それに触れた者に向けて『エメラルド・スプラッシュ』を自動発射する。(触れられなくても各所から任意で発射可能)
  4. 何かに潜みたがる性質を持ち、探索等を得意とする。
  5. 生物の体内に忍び込み、取り憑いて(意識ごと)自由に操る事ができる。
補足:このスタンドの名称は『ハイエロファント・エメラルド』だという説もあるが、ここでは黙殺する。

ダメージ伝達:部位相応

射程距離300m
能力射程50m(スプラッシュ)

出典 \ 項目破壊力スピード持続力精密動作性成長性
SPWオリジナルC(スプラッシュはB)
JOJO A-GO!GO!

謎・疑問点
  • このスタンドのメインの特殊能力は何か?(紐化?探索?スプラッシュ?)
  • 遠隔操作時は必ず一部を紐状にしなければならないのか?
  • 基本形の時、『エメラルド・スプラッシュ』は両掌からしか撃てないのか?また、1発だけ撃つ事はできるか?

Last Update 2013/10/05
ハイプリエステス
HIGH PRIESTESS
(女教皇)

本体:ミドラー

発現からの経緯本体の生まれ付き(存在が確認された1980年代後半の時点で既に有名だった事から判断)。

タイプ:遠近両用、自身変化、直接攻撃型

特徴:(基本形)イメージ的には、腕の生えた生首のようなデザイン。全長30cm。蓑に包まったような丸いボディ(?)の正面に顔(頭部)、両脇に腕(30cm程度)があり、それ以外の部分は液状。顔は比較的人間風で、歯が剥き出し。視聴覚を持つ。なお、名前の由来はタロットカードの2番目の大アルカナ『THE HIGH PRIESTESS(女教皇)』である。
能力:鉱物性の物質等に化ける。
  1. 応用としてガラス、プラスチック、ビニール等にも化けられる。また、変身の途中は液状。
  2. 化けながら物質の表面を移動できる。(肉眼や触れた感触では判別不能)
  3. 化けられるのは外見やある程度の性質だけで、化学的、機械的な機能の完全な再現は不可能。
    (例:電卓になっても計算はできない、ダイナマイトに化けても爆発できないetc)
  4. 化けられるのは「一個体」だけであり、複数への分裂は不可能。
  5. 射程距離上は遠距離型だが、本体の近くでは極端にスタンドパワーが増す。また、最大50m程までの変身が可能になる。
  6. 両手の爪は鋼鉄をも切り裂き、歯はダイヤモンド並みの硬度を持つ。

ダメージ伝達:ほぼ部位相応

射程距離:数km以上
能力射程:−

出典 \ 項目破壊力スピード持続力精密動作性成長性
SPWオリジナルB(近距離ではA)
JOJO A-GO!GO!

謎・疑問点
  • 変身の限界はどの程度か?
  • 物体に化けている時は一般人でも見たり触れたりできないだろうか?(でなければ見破られるのでは?)
  • 例えば車やヘリコプターに化けて本体ごと移動したりはできるか?
  • 本体に密着すればどれ程のパワーを出せるのか?(全スタンド中最強レベルでは?)

Last Update 2015/09/06
ハングドマン
HANGED MAN
(吊られた男)

本体:J・ガイル

発現からの経緯:本体の生まれ付き(『矢』が発掘された1986年以前からスタンド使いだった事から判断)。1980年代後半、本体が死亡した事で消滅。

タイプ:遠距離、間接攻撃型

特徴:正体は光(状)のスタンドで、鏡等の中でのみ姿が確認できる。(鏡面内では)人型。全長2m。全身に包帯が巻かれている。手が「両方とも右手」で、右(側の)手首に隠しナイフを持つ(以上、全て鏡面内での事)。視聴覚を持つ。なお、名前の由来はタロットカードの12番目の大アルカナ『THE HANGED MAN(吊られた男)』である。
能力:鏡等に映り込んでその中の対象を攻撃する事により、実際の対象にダメージを与える。
  1. 媒介は鏡だけでなく、光を反射して姿を映すものなら何でも良い(金属、水面、ガラス、瞳etc)。
  2. 鏡面から鏡面へ、反射を繰り返しながら移動する。
  3. その時点でいる鏡面が閉じられると、その正面の鏡面へ強制的に移動してしまう。
  4. 鏡面間の移動中は光速だが、その軌道は直線的で無防備である。
  5. 逆に、移動中以外はダメージを受けない(反射物自体を破壊されても移動するだけ)。
補足:本体はスタンドと同様、「両方とも右手」である。つまり、左手の形が常人の「右手」の形をしている。また、それは母親(エンヤ婆)からの遺伝である。

ダメージ伝達:部位相応(解釈によっては左右対称)

射程距離100〜200m
能力射程その時にいる鏡面に映っている範囲全て

出典 \ 項目破壊力スピード持続力精密動作性成長性
SPWオリジナルC(移動はA)
JOJO A-GO!GO!

謎・疑問点
  • ポルナレフも言っていた事だが、どういう原理なのか?
  • ホル・ホースによれば、『魔術師の赤』の炎が弱点らしいが何故か?
    →鏡面を溶かされた上、移動しようとした時点で焼かれるからでは?
  • シェリー・ポルナレフを殺害した時、雨が本体をドームのように避けていたのはどういう原理か?
    →近くの鏡面内でスタンドが本体にかぶさっていたのでは?

Last Update 2024/01/06
ファン・ファン・ファン
FUN,FUN,FUN

本体:笹目 桜二郎(ささめ おうじろう)

発現からの経緯:本体は生まれ付きと認識している(実際は本体の生家の付近にあった隆起前の『壁の目』によって発現?)。本体が本体が23歳の時(「新世界」の2011年10月頃)、死亡した事で消滅。

タイプ:近距離、特殊攻撃型

特徴:亜人型。全長1.5m。下半身の本来脚があるべき部分には30cm程度の細長い部位(脚?触手?)が4本生えており、脚らしきもの(腕?)は両肩から2本ずつ4本生えている。足首(?)は円形。頭部は釣鐘型で、顔や耳はなく縦縞模様で覆われている。腰が異常に細くくびれており、ぶかぶかのベルトが巻かれている。後述する『印』型のマークが胸、首周り、ベルトのバックル等にあり、頭頂部には『印』を立体化して2つ組み合わせたようなパーツがある。
  • 『印』:C字の隙間部分に、くさび形を差し込んだような形。
能力:「真上」に立つ事で他者の四肢の動きを支配する。
  1. 本体の「真下」にいる者が四肢に外傷を負ってわずかでも出血すると、その血が固まって変形し、直径5〜10cm程度の『印』になる。
    1. 『印』は四肢(左右の手首と足首)に1つずつ付く。
    2. 複数の標的に同時に『印』を付けたままにしておける。
    3. 『印』は(元が血液ではあるが)水や湯で洗い流されたりはしない。
    4. 少なくとも本体が眠った程度では『印』は消えない。(実例として3日以上『印』を付けたままにされた者がいる)
    5. 『印』は本体が標的以下の高さに降りると消える。また、任意解除も可能。
  2. 標的の手足に直接触れる事でも『印』を付ける事ができる。
  3. 『印』の付いた四肢は、本体が標的の「真上」にいる間、本体の任意で動かす事ができる。
    1. 『印』が四肢全てに付くと、完全に標的の動きを支配できる。(ただし頭部は例外で、少なくとも目と口は支配できない)
      1. 四肢全てに『印』が付いた状態で標的操作効果を発動させると、『印』が立体化する
    2. 標的がスタンド使いの場合、標的のスタンド像の動きも支配する。(少なくとも動きを封じる事はできる)
    3. 標的の筋力を超える力で動かしたり、標的自身の意志では不可能な動きをさせたりもできる。(例:仰向けのまま地面を滑らせる)
  4. 本体と標的の「真上」「真下」の位置関係は、能力射程内であれば間に床や天井を挟んだ状態でも成立する。
    1. 本体が横たわっても「真上」「真下」の概念は変わらない。
補足:このスタンドの像は人型であったという目撃情報があるが、ここでは黙殺する。

ダメージ伝達ほぼ部位相応

射程距離1m
能力射程前後左右半径1m弱の範囲で、真下には最低数m以上

出典 \ 項目破壊力スピード持続力精密動作性成長性
SPWオリジナル
JOJOVELLER

謎・疑問点
  • 人型以外の標的にも効果はあるのか?(四足獣なら可能? 魚や蛇は?)
  • 標的をどの程度動かせるのか? 例えば宙に浮かべる事は可能か?
  • 例えば標的の右手の指1本だけが義指の場合、右手に『印』を付ける事で支配できるか?
  • 標的の四肢のいずれかが完全に欠損している場合でも、他全てに『印』を付ければ全身を支配できるか?
  • 能力射程は厳密にはこのスタンドと本体どちらの「真下」か?(おそらく短距離射程のスタンドなので大差ないが)
  • 能力射程は「真下」には何mか?
  • 標的自身のもの以上の力を出させる場合、その限界はどの程度か? また、何を基準に決まるのか?
  • 本体は過去に両手の指先を失っているが、それによってこのスタンドに何らかの影響はあったのか?
  • 『印』が本体の意志以外で消える条件は? 能力欄に記載した仮説で正しいか?

Last Update 2015/09/06
フー・ファイターズ
FOO FIGHTERS

本体:フー・ファイターズ(自分自身)
 ※通称「F・F(エフ・エフ)」

発現からの経緯:エンリコ・プッチが『ホワイトスネイク』の能力によって『DISC』化して何者かから奪い、2000年代に今の本体に与えた。そのためオリジナルとは能力内容が多少異なっている可能性もある。2012年3月上旬、再び『DISC』として抜き取られ、新しい本体はそのまま死亡した。

タイプ:水中、一体化、自身変化(本体変化?)、自己増殖、回復、直間両攻撃型

特徴:正体は小さなミジンコ(?)型で、その集合体が基本形。不定形にもなる。また、新しい本体は元々プランクトンだったが、『DISC』によってスタンド能力と「知性」を得た事によって変化し、生物とスタンド両方の性質を併せ持つ存在となった。そのため完全な実体である。
  • 基本形:人型。全長2m。頭部が横に平たい。体表は硬質風だが、実際には弾力がある。
能力:水をエネルギー源に活動し、分裂、増殖を繰り返す事ができる。
  1. 水分を得る事で無数に分裂、増殖して各個体として活動できる。
  2. 増殖した各個体は集合して一体化し、ある程度自由に変形できる。また、変化の過程では不定形でほぼ液状。
  3. 増殖後も全体で1つの魂(精神)を持ち、「本体」や「オリジナル」という概念はない。ただし、『DISC』を持つ個体が「司令塔」となる。
  4. 分身同士はある程度のテレパシーが可能だが、「司令塔」からある程度離れると知能が低下し、まともに活動できなくなる(消える事はない)。
  5. 陸上での活動にはある程度の水分を吸収しておく必要があり、水分を失った個体は死滅する。また、水分が少なくなるにつれて集合体もパワーダウンする。
  6. どれだけダメージを受けても「司令塔」と『DISC』が無事であれば、水分を得る事で再び増殖、再生できる。
  7. 生物の死体に寄生し、修復、変形させ、操る事ができる(半ば原型を無視)。その際、その宿主の記憶や知性を乗っ取る事ができる。(相手が生きていても可能?)
  8. 寄生後は陸上での活動が可能になる反面、スピード等が多少低下する。この際、寄生した死体は擬似的な生体活動を続けるが、やはりある程度以上の水分補給が必要。
  9. 『F・F弾』:自分または寄生した体の手の人差し指を銃身状に変形させ、そこから自分自身の一部を弾丸として発射する。命中後は標的の水分で膨張(増殖)してダメージを増すが、それ以上の遠隔操作や再利用は不可能。
  10. 自分の一部を生物の傷口に埋め込む事で、傷口の治療(応急処置?)が可能。(埋め込んだ部分の遠隔操作や再利用は不可能)
  11. 電気や熱湯等、水棲生物特有の弱点を持つ。
補足:「スタンド」というよりも「新生物」や「ミュータント」と呼ぶべきだという説もある。

ダメージ伝達:スタンド=本体なので直接ダメージ

射程距離:−
能力射程知性の維持範囲は『DISC』を持つ個体から半径100mだが、分身の存在や治療の効果は永続

出典 \ 項目破壊力スピード持続力精密動作性成長性
JC 67巻

謎・疑問点
  • このスタンドの元々(『DISC』化して奪われる前)の能力はどういったものだったのか?また、その本体はどんな生物だったのか?
  • 同時に何体まで増殖、存在できるのか? (同時に数万人に寄生したり、全てが一体化して巨大化したりもできるのか?)
  • 『F・F弾』は、命中した相手にそのまま寄生させる事もできるのか?(アナスイを操ろうとしていたが、もし可能ならミラションやケンゾー相手に使わなかったのは何故か?)
  • 途中から「F・F」の『DISC』が1枚(おそらくスタンドの方)だけになっていたのは何故か?
  • 寄生した者によって性格も変わるのだろうか?(エートロの前後でかなり変わったように思われるが……?)
  • 性別はあるのか?また、本体の元である「プランクトン」とは具体的に何か?(やはりミジンコか?)
  • 「F・F」が死に際、わずかではあったが『DISC』なしで活動できたのは何故か?

Last Update 2015/08/16
ヘイ・ヤー
HEY YA!

本体:ポコロコ

発現からの経緯:発現理由は不明(少なくとも『悪魔の手のひら』の影響ではない)だが、本体が21歳の時(「新世界」の1890年9月25日)に発現または覚醒。

タイプ中距離、思考分離、特殊用途型

特徴:人型。全長1.5m。歪んだバケツのような円筒形の頭部に、左右非対称の節穴状の眼がある。口内には細かい棘状の歯がある。意志を持つ。
能力:本体に幸運をもたらす助言をする。
  1. 自らの意志で勝手に出現し、助言をする。
  2. 運勢を操る能力はないが、本体を勇気付けて前向きにさせる事で結果的に幸運を呼び寄せる。
  3. 本体の知らない情報を独自に入手し、本体に教える事がある。(例:進路に落ちている物体)
補足:ある占い師によれば、能力発現時の本体は「50億人に1人」の異常な幸運に恵まれる「人生最大の絶頂期」にあり、本体はその予言を心から信じていた。その自信がスタンド覚醒の一因という説もある。
ダメージ伝達部位相応

射程距離:最低でも10m程度
能力射程幸運の内容次第

出典 \ 項目破壊力スピード持続力精密動作性成長性
SPWオリジナル
JOJOVELLER

謎・疑問点
  • このスタンドの助言がなかった場合、本体の幸運はどの程度だったのか?
  • 本体に伝える情報はどのように入手しているのか?単に周囲を探り回っているのか?(だとすれば競走馬の先回りができるほど素早い?)
  • 占いで「幸運の絶頂」とされていた2ヶ月間が過ぎた後もこの能力はそのままか?
    →スティール・ボール・ラン・レース終了まで約4ヶ月は持続したと考えるべきであろう。(では、それ以後は?)
  • このスタンドと本体の愛馬は(事実上)同名だが、どちらも本体による命名か?

Last Update 2010/05/23
ヘブンズ・ドアー
HEAVEN'S DOOR
(天国への扉)

本体:岸辺 露伴(きしべ・ろはん)

発現からの経緯:本体が19〜20歳の時(1999年2月)に『矢』によって発現。また、同年の6月頃から成長を繰り返した。

タイプ:近距離、精神攻撃型

特徴:便宜上、「初期」「中期」「後期」に分類する。これらはあくまで仮の分類、仮の呼称である。
  • 初期・中期:スタンドの像はない。
  • 後期:人型。全長50cm。帽子を被っている。本体の著作である漫画『ピンクダークの少年』の主人公キャラクター(少年)をそのまま立体化させたデザイン。視聴覚を持つ。
能力:生物を「本(ファイル)」に変える。
  1. 具体的には、標的の肉体の一部(どの部分かは個人差)が本のページのように開く。
  2. 「本」のページには標的のそれまでの記憶、体験、思考内容、能力等が正確に記されている。(本人が自覚していない出来事や誤認している出来事の場合は例外あり)
  3. ページに命令等を文章で書き込むと、その内容が標的に効果として表れる。
    (例:「攻撃できない」、「自殺する」、「今起きた出来事を忘れる」、「時速70kmで後ろにふっ飛ぶ」etc)
  4. 「本」に変わる事自体に生命の危険はなく、本体の任意で解除できる。
  5. 「本」のページを破り取られた者は体力と体重が激減する(最終的には死?)。また、本体の任意でページを元に戻す事もできる。
  6. 初期は本体直筆の漫画原稿、中期は本体が空中に手で描いた絵を見た者に能力が発動し、標的は「波長の合う者」だけに限定されていた。
  7. 後期は人間以外にもスタンド、知能のある生物の大半に能力行使が可能。(精神構造が単純なほど容易らしい)
  8. ページへの「書き込み」方法は、初期と中期は本体自身がペン等を使って書き込んでいたが、後期はスタンド像の手で直接書き込めるようになった。
  9. 「本」になっている者が死亡するとページの内容が消える。(ただし能力は幽霊にも有効)
  10. 本体自身には使用できない。
補足:本体は人気漫画家であり、自分の作品のためなら自他問わず何を犠牲にしても構わないと考えている。また、特に作品の「リアリティ」を重視しており、その好奇心や探究心がこのスタンド能力に反映されているものと思われる。
補足2:本体が絵を描く際の手の動きは、スタンドで言えばAクラスのスピードであり、それが中期型に活かされている。

ダメージ伝達:部位相応(後期)

射程距離2〜10m(後期)
能力射程:(初期、中期)絵が見える範囲、(後期)数m、ただしどの場合も能力効果が持続する範囲はほぼ∞(実例:日本からイタリア)

出典 \ 項目破壊力スピード持続力精密動作性成長性
SPWオリジナル
JOJO A-GO!GO!

謎・疑問点
  • 能力はどこまでの事が可能なのか?(例えば「グチャグチャになって死滅する」と書いたらそうなるのか?)
  • スタンド像が発現した後も原稿によって能力を発動させる事は可能か?
  • 広瀬康一にイタリア語を覚えさせた時は何と書き込んだのか?(「イタリア語を話す」とでも書いたのか?それともイタリア語の文法や単語を書き込んだのか?)
  • 後期のスタンド像はどうやって相手を本にしていたのか?(接触の可能性が高いが、ジャンケン勝負での「透明の赤ん坊」や、『ハイウェイ・スター』戦での東方仗助は明らかに数m離れていたが?)
    →実は像の射程距離が長く、高速で移動して相手に接触した?
  • 本体が漫画を描く時のスピード等はスタンド能力とは無関係なのか?
  • 乙雅三の記憶を読んだ時、スタンドの事だけでなく、『矢』に刺された事すら読めなかったのは何故か?(書かれていなかったのか?露伴が見落としたのか?)
    →大柳賢の時と同様、本人が気付いていなかったために記述がなかったのでは?

Last Update 2009/06/01
ホウィール・オブ・フォーチュン
WHEEL OF FORTUNE
(運命の車輪)

本体:ズィー・ズィー

発現からの経緯:発現理由は不明だが、存在が確認されたのは1980年代後半。

タイプ:近距離、一体化、直間両攻撃型

特徴:自動車型。スタンド像単体では発現できず、本物の自動車と一体化する。基本形(?)時はフロント部分(ヘッドライトやバンパー)が変形して顔のような形になる。なお、名前の由来はタロットカードの10番目の大アルカナ『WHEEL OF FORTUNE(運命の車輪)』である。
能力:自動車と一体化してモンスターカーを作り上げる。
  1. 車体は「四輪車」の範囲内で自由自在にメタモルフォーゼを行える。
    (例:外観の変化、多少の破損の復元、タイヤからスパイクを生やすetc)
  2. パワーと変形を駆使し、車の常識からかけ離れた動きができる。
    (例:タイヤにスパイクを生やして崖を上る、車体を潰して無理に狭い隙間に入る、地面に潜るetc)
  3. ガソリンの粒を超高速で弾丸のように発射できる。
  4. 電気系統でスパークを起こせる。(応用例:相手にガソリンを染み込ませて点火)
  5. カーラジオを利用して声を出せる。
  6. 元の車の性能や形態にはあまり左右されない。

ダメージ伝達なし、または全身にフィードバック(自力で復元できるダメージなら本体に伝達されない)

射程距離数m(行動時は必ず本体が運転する)
能力射程10数m(ガソリン弾)

出典 \ 項目破壊力スピード持続力精密動作性成長性
SPWオリジナル
JOJO A-GO!GO!

謎・疑問点
  • ガソリンが尽きたらどうなるのか?
  • 本体が運転席から離れた状態での遠隔操作は可能か?
  • 本体がどの程度まで運転(操作)しているのか?(ハンドル操作やシフトチェンジは手動か?)

Last Update 2013/10/05
ホルス
しん
HORUS

本体:ペット・ショップ

発現からの経緯:発現理由は不明。1980年代後半、本体が死亡した事で消滅。

タイプ:近距離、物質操作(射撃)攻撃型

特徴:翼竜系恐竜の骨格のようなデザイン。全長1.5m。翼はない。下半身の一部に氷が張っていて細かいデザインは不明。手足は肋骨のようで、腕は背中側向きに6本、脚は前向きに最低2本ある。また、本体は鳥(隼)である。なお、名前の由来は古代エジプトにおける天空の神である。
能力:冷気で氷を発生させて操る。
  1. つらら型の氷ミサイルを発生させ、放つ。基本的には同時に6本程度だが、それ以上の連発も可能。(手で投げるか、本体の周囲に直接出現させる)
  2. 応用として、本体の口内(嘴の中)に氷ミサイルを発生させ、発射する事もできる。
  3. つららだけでなく、大型の氷塊を発生させる事もできる。
  4. 空気を冷やし、地面や壁に氷を走らせる事ができる。(自分の周囲から外側に向けて)
  5. 部分的な凍結も可能。(例:本体の止血)

ダメージ伝達:部位相応

射程距離1m
能力射程30m

出典 \ 項目破壊力スピード持続力精密動作性成長性
SPWオリジナル
JOJO A-GO!GO!

補足:このスタンド自体の機動力は低いが、隼である本体は陸・空・海の全てにおいて高い機動力を持つため、ほとんど弱点にはならない。
謎・疑問点
  • スタンド像の下半身(?)は地面に凍り付いているように見えるが、空中で出すとどうなるのか?
  • (スタンドには関係ないが)本体は何故DIOに従っていたのか?あの執念の源は何だったのか?

Last Update 2009/06/01
ホワイト・アルバム
WHITE ALBUM

本体:ギアッチョ

発現からの経緯『矢』によって発現。2001年春、本体が死亡した事で消滅。

タイプ:近距離、一体化、纏衣装着、特殊攻撃型

特徴:全身用の装甲スーツ状で、本体自ら装着する。スタンド像単体では発現できず、大気中の水分を凍結させた氷と一体化する。厚さは数cm。スケート靴付き。顔の部分は透明。通常時は首の後ろに空気穴があり、他は完全密閉。中は常に適温。氷ではあるが、関節等の部分はソフトに動く。全体を変形させて1個の氷塊となる事もできる(ほぼ動けなくなるが)。
能力:超低温を自在に操る。
  1. 氷のスーツに直接触れ(られ)たものは急激に冷却される(マイナス200℃以下までも)。
  2. 基本的には、直接または間接的に触れたものを冷やす能力で、気温自体を下げる能力ではない。また、対象は離れると元の温度に戻っていく(スピードは冷却と同程度)。
  3. 能力が解除されると、瞬時に解凍される(解凍速度は冷凍の比ではない)。
  4. 通常の氷以上の強度を持つ上、破損してもすぐに修復される。(弾丸1発程度では貫通不可能)
  5. 鉄壁の防御に加え、本体の身体性能をある程度高めるパワードスーツのような効果を持つ。
  6. 足の裏のブレードを使ってスケート式に滑走できる。(アスファルトの道路上で時速約100km)
  7. 『ホワイト・アルバム・ジェントリー・ウィープス』:凍結させた空気の塊を無数に周囲に浮かべ、透明の防御壁(盾)とする。これにより、標的が放った弾丸等を標的自身に跳ね返す事も可能。ただし、スタンドパワーの消費が激しい。
  8. 凍結させた空気を内部に取り込み、スーツ内で解凍する事で、空気穴を閉じても呼吸できる。
  9. 周囲への冷却作用を多少は制御できる。(実例:水没しても全身氷漬けになったりはしない。また、標的を追跡するように水を凍らせた)

ダメージ伝達なし(ただし、貫通されれば必然的に本体が傷を負う)

射程距離:本体が装着
能力射程半径10m

出典 \ 項目破壊力スピード持続力精密動作性成長性
JC 55巻

謎・疑問点
  • このスタンドの正体は、「冷気(エネルギー)そのもの」という解釈もできないか?(そうであれば冷却能力は「エネルギーの伝達」であり、効果制御ができる理由になる)
  • やはり本体をも強化していたのか?(でなければスケーティングで自動車に追い付けないはず)
  • スーツ内の温度は調節できるのか?また、本体自身を冷却する事は可能か?
  • 『ジェントリー・ウィープス』で凍らせた空気が空中に浮かぶのは何故か?
    →凍った時点で「スタンドと一体化した」事になったのでは?

Last Update 2011/03/21
ホワイトスネイク
WHITE SNAKE

本体:エンリコ・プッチ
 ※職業から「プッチ神父」と呼ばれる事が多い。一部資料で「ロベルト・プッチ」と記載されているのは誤り。

発現からの経緯:本体が16歳の時(1980年代後半)に『矢』によって発現。本体が39歳の時(2012年3月)、『天国に行く方法』によって『緑色の赤ん坊』と融合し、同月20日に『C−MOON』となり、このスタンド自体は消滅。更に数時間後、『C−MOON』は『メイド・イン・ヘブン』となった。

タイプ:遠近両用、思考分離、精神攻撃型

特徴:人型。全長2m。全身に横縞模様と、「G」「△」「C」「T」の(ように見える)マークがある。頭部にマスクを被っている。半分溶けた状態にもなれる。ある程度の意志を持つが、視聴覚もあり、使い分けが可能。
能力:生物の「心」を『DISC』に変えて奪い、他者に与える。
  1. 『DISC』は標的の魂(の一部)が実体化したもので、『記憶DISC』と『スタンドDISC』の2種類がある。
  2. 『DISC』は外見上は一般のCD等と大差ないが、硬質ゴムのような(?)弾力がある。また、表面に元の持ち主の顔やそのスタンド像、内容等が多少映って見える事がある。
  3. 『DISC』は側面を生物(人間に限らない動物)の頭部に押し付ければ誰でも、誰にでも挿入できる。
  4. 『DISC』を挿入された生物は、その記憶やスタンドを得る。ただし、スタンドの場合は能力に対する適性がないと『DISC』に弾き飛ばされてしまうので使用不能。
  5. ある程度の適性があれば、既にスタンド使いである者に別の『スタンドDISC』を挿入する事も可能だが、その場合、新たな能力は制御しきれず、暴走気味になる
  6. 生物に挿入された『DISC』は、頭部に強い衝撃を与える等すれば、誰でも取り出す事ができる。その際、『記憶DISC』から得た記憶はそのまま残るが、『スタンドDISC』の場合、取り出された時点で能力も消える。
  7. 『DISC』は決して破壊される事はなく、永遠に(このスタンドが消滅しても)存在を保てる。ただし、生物に挿入された状態でその生物が死んだ場合は消滅する。
  8. 『記憶DISC』には必ずしも全ての記憶が入っているわけではなく、任意に一部を修正、削除する事もできる。また(詳しい条件は不明だが)『スタンドDISC』にもそれにまつわる記憶が多少入っている事がある。
  9. 任意の記憶や情報を込めた新たな『記憶DISC』を創り出す事もできる。また、それを利用して他者への精神操作(潜在意識の助長、記憶操作、洗脳、命令etc)も可能。
  10. 『DISC』による精神操作は、洗脳の程度が強過ぎると(=対象本来の意志とかけ離れすぎると)、対象がロボット同然になってしまう。
  11. 精神操作用の『記憶DISC』を他者の頭部に物理的に突き刺した場合、対象はそれによって死傷するが、行動可能な間は『DISC』の命令に従う。(短時間で済む命令のみ可能)
  12. 音楽データを込めた『記憶DISC』(本物の音楽CD?)を生物(死体でも可能?)の頭に挿入し、内容通りの声を出させる事ができる。
  13. 対象の頭部に手を入れる事で、内部の『記憶DISC』に直接命令を書き込み、ロボット同然に操作できる。(手を引き抜けば後遺症なしで解除)
  14. 標的(本体自身でも可)の頭に手を入れ、『DISC』を掴み出す事ができる(基本的に物理的ダメージはなし)。ただし、死体からは不可能。
  15. 応用として、「感覚」等を『記憶DISC』として抜き取る事もできる(例:視覚を抜き取って盲目にする)。その場合、『DISC』は小型(8cmサイズ?)複数枚になる。
  16. 全身を溶かし、更に気化させ、「溶解性を持った催眠ガス」のようなものに変化させる事ができる。
  17. 気化状態では自由な行動はできず、室内等のある程度限定された空間内に充満した状態になる必要がある。
  18. 気化状態時に内部に立ち入った標的を眠らせ、その間に標的を周囲の物質ごとドロドロに溶かして『DISC』だけを残す事もできる。
  19. 眠らせてから数分で『DISC』化は完了し、標的が途中で目覚めてもその頭の中には『DISC』が残る。
  20. 標的のスタンド像に直接触れ続けると、『スタンドDISC』が標的の頭から少しずつ抜け出てくる(この時点では標的の能力に影響なし)。ただし、完全に抜き取るには何らかの物理的な力を加える必要がある。
  21. 『DISC』によってスタンドと全ての記憶を奪われた者は仮死状態になる。一方でも戻れば蘇生するが、完全に記憶を奪われた者は「生きる目的」がないため、蘇生してもやがて衰弱死する。また、仮死状態になるまでには数分の間が空く場合があり、その間は記憶を保つ。
  22. 「幻覚」を操る事で、自分自身が変装したり、眠らせた標的に任意の夢を見せたりできる。
  23. 射程距離上は中距離型だが、本体の近くではスタンドパワーが著しく増す。
補足:この能力は、本体の妹(ペルラ・プッチ)が自殺した際、本体がその復活を渇望した事で『矢』が反応し、本体を刺した事で発現した。その際、ペルラの死体からは勝手に『記憶DISC』が抜け出た。死体から『DISC』を取り出せた理由は不明だが、イレギュラーな事態と思われる。

ダメージ伝達:部位相応

射程距離:20m
能力射程:『DISC』の効果保持範囲は∞、溶かせる範囲は10m四方程度

出典 \ 項目破壊力スピード持続力精密動作性成長性
JC 66巻
SPWオリジナルC(近距離ではB)D(近距離ではB)

謎・疑問点
  • 上記の能力は全てこのスタンド本来の能力なのか?それとも、他のスタンド能力を『DISC』で奪って自分自身に追加したものか?だとすれば、どこまでが本来の能力か?
  • 一度に奪う記憶の範囲はどうやって調節するのか?(半生を忘れている者から1つの出来事ぐらいしか忘れていない者までいるが……)
  • 標的がスタンド使いでない場合は『記憶DISC』のみしか奪えないのか?
  • 『DISC』の破壊は可能か?破壊されるとどうなるのか?
  • 『DISC』による洗脳はどの程度まで可能か?どんな相手でも自由に操れるのか?
  • グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所内での刺客達はどの程度まで洗脳されていたのか?(本来の人格は?)
  • 標的を眠らせる条件と溶かす方法は何か?(上記の仮説で正解か?)
  • 結局、面会室の「タバコの煙」は何だったのか?
    → 気化した状態で面会室内で待ち受けていた『ホワイトスネイク』を隠すカモフラージュでは?
  • 「幻覚」はどういう原理で発生させるのか?(夢と変装は同じ原理なのか?)
  • グッチョに使った『メサイヤ』のCDは、その内容を記録した『記憶DISC』か?それとも本物のCDか?
  • 『メサイヤ』の時点で、グッチョはまだ生きていたのか?(死体にも『DISC』を使用可能?)
    →『DISC』を2枚とも奪われて仮死状態だったのでは?
  • ペルラの死体から『DISC』を取り出せたのは何故か?
    →本体の渇望の凄まじさによるものでは?
    →発現直後だったため、半ば暴走していた事によるイレギュラーな現象では?
    →あの時点でペルラの肉体は死亡していたが、まだ魂が抜け出ていなかったのでは?
  • スタンド使いであるF・Fやエンポリオに新たな『スタンドDISC』を挿入できたのは、適性があったからか?また別の理由か?(例えば、このスタンドの本体が挿入したから?)
  • (制御できるかどうかは別にして)、スタンド使いに複数枚の『スタンドDISC』を与える事も可能か?


シー・ムーン
C−MOON
C-MOON

発現からの経緯:本体が39歳の時(2012年3月上旬)に『緑色の赤ん坊』と融合し、同月20日にフロリダ州ケープ・カナベラルのケネディ・スペース・センター(北緯28度24分・西経80度36分の地点)で、新月に近い重力状態に置かれた事で、『ホワイトスネイク』と『緑色の赤ん坊』(の持っていた要素や精神)が融合した結果。その数時間後、『メイド・イン・ヘブン』に変化し、このスタンド自体は消滅。

タイプ遠近両用、思考分離、環境変化、特殊攻撃型

特徴:人型。全長2m。顔に『緑色の赤ん坊』と似た模様がある。頭部や胸部に横縞模様と、「G」「△」「C」「T」の(ように見える)マークがある。全身に矢印型のマークや突起等がある。ある程度の意志を持つが、視聴覚もあり、使い分けが可能。『天国へ行く方法』によって誕生したスタンド。
能力:重力を逆転させる。
  1. 能力射程内における重力の向きを、本体からの放射状に変える。ただし、本体自身にかかる重力は基本的に通常通り。
  2. 本体が地面に直立している場合、重力の向きは、本体のごく至近距離では真上(空の方向)で、本体から離れるにつれて水平になる。(「斜め下」にはならない)
  3. 自分自身や本体にかかる重力の向きを変える事で、どんな角度の面にも立てる。また、自分と本体に別方向の重力をかける事も可能。
  4. 重力は、本体のごく至近距離や「その時点での本体の下方向(=頭部から見た足の延長線上)」では、「その時点での本体の真上(=足の逆側)」を向き、本体の移動とともに方向転換する。
  5. 重力の向きが変わっても、重力の強さ自体は変わらない。
  6. 手で触れたもの(生物、無生物、スタンド)の「重心に向う重力」を捻じ曲げ、対象を(部分的に)強引に「裏返し」にする。
  7. 「裏返し」の過程で、対象にはかなりの破損が生じる。また、対象の形状によっては「裏返し」ではなく、反り返ったり歪んだりするだけになる。
  8. 一度「裏返し」になった対象を更に「裏返し」にすると、対象は(大体の形が)元通りになる。(ただし、最初の「裏返し」の際の破損はそのまま)
  9. 本体自身の身体に関しては、任意に一部を「裏返し」にしたり、元に戻したりできる。(どちらも無傷で変形)
  10. 射程距離上は中距離型だが、本体の近くではスタンドパワーが著しく増す。
  11. 本体が箱や乗り物等(本体以上の重量があるもの)に入り込んだ場合、対象が「真上に落下」するため、結果的に本体が浮遊していく。

ダメージ伝達:部位相応

射程距離20m
能力射程:本体の周囲半径3km(重力の逆転範囲)

出典 \ 項目破壊力スピード持続力精密動作性成長性
JC 79巻ゼロ
SPWオリジナルA(パワーE)解釈次第

補足:スタンド像自体に直接的な破壊力はないが、重力逆転によって結果的に生じる破壊(「裏返し」等)は凄まじい。
謎・疑問点
  • このスタンドは実体なのか?(本当に『緑色の赤ん坊』そのものと融合したのであれば……)
  • このスタンドに本当に意志があるなら、それは『緑色の赤ん坊』のものなのか?
  • 能力影響範囲の途中から「落下」していった対象が能力射程を出た瞬間、落下の慣性はどの方向に働くのか?(真横?真下?)
  • 地面に直立している本体の真上3km以上の地点から落下した物体は、能力範囲に入った後どうなるのか?(重力逆転の境界で停止する事はあるのか?)
  • 本当に人工衛星にまで重力の影響が及んだのか?(だとすれば、能力射程は真上には長いのか?)
  • 本体の向きが変わった時の重力逆転には、正確にはどういう法則性があるのか?
  • 本体にかかる重力を操作すれば、それだけで空を飛べるのか?
  • 発現後、本体が新月を待たずに場所を移動していたら、このスタンドはどうなっていたのか?(そのまま?進化?退化?)


メイド・イン・ヘブン
MADE IN HEAVEN

発現からの経緯:本体が39歳の時(2012年3月)に『緑色の赤ん坊』と融合し、同月21日にケープ・カナベラルのケネディ・スペース・センター(北緯28度24分・西経80度36分の地点)に辿り着き、新月の夜と同じ重力状態に置かれた事で『C−MOON』が変化した結果。「新しい世界」での2011年11月(他者の感覚では「旧世界」の2012年3月21日正午から数十分〜数時間後)、本体が死亡した事で消滅。

タイプ近距離、時空間干渉、直接攻撃型

特徴:亜人型。全長2m。上半身は人型、下半身は「馬の前半身」型(つまり、人型だが、両脚は馬の前脚で、下腹部から馬の頭が生えている)。尻尾があり、その先端は背中に繋がっている。顔に目鼻はなく、顔の中央および全身各部に時計(メーター?)型のようなものがある。首の周囲に羽飾りのようなものがある。『C−MOON』やその前身『ホワイトスネイク』の面影は全くない。『天国へ行く方法』によって誕生したスタンド。
能力:時間の流れを加速させる。
  1. 「物体の動き」等ではなく、時間の流れ自体を速める。(天候変化や天体運動さえも)
  2. 他の生物(植物も)やスタンドの精神および生体活動の速度は変わらず、加速した時間に順応できなくなる。
    (例:怪我をした場合、出血のペースは通常通りだが、流出した血液は瞬時に乾燥するetc)
  3. このスタンドと本体自身だけは加速した時間の流れに適応し、通常通りに行動できる。また、「他者の時間」に順応して行動する事もできる。(例:他者との会話etc)
  4. 時間加速中も全ての物質や生物は「自分の時間で通常通りに動く」ため、運動エネルギー等は変化しない。
  5. 時間加速は、解除も再発動も自在。
  6. 時間加速のペースは、発動直後は30倍程度だが、どんどん加速し続け、(一般人の感覚で)30分弱で極限に達する。
  7. 時間加速が極限に達すると、時間経過によって瞬時に宇宙が終焉を迎えて「一巡」し、再び宇宙や地球(と酷似した惑星)が誕生し、「新しい世界」が生まれる。
  8. 時間加速が止まるまでの間、「新しい世界」では「旧世界」と同じように生態系が変化し、同じような歴史が繰り広げられる。その中で発生した生物は時間加速自体に気付きもせず、時間に適応して活動する。
  9. 時間加速が極限に達した際、「旧世界」で生き残っていた全ての生物(本体や植物も含む)は一旦時空間から放り出され、宇宙の「一巡」後、「新しい世界」内の、「旧世界」と同じ(に見える)場所に到達する。
  10. 時間加速による宇宙の「一巡」の際、全ての生物の潜在意識に「運命」が記憶され、「新しい世界」では全ての生物が全ての運命を(無意識で)知った状態になる。
  11. 「一巡」で記憶された「運命」は知っていても変えられず、「元の世界」で起きた事、「起きるはずだった事」が(細部を除いて)そのまま起きる。
  12. 本体だけは上記の「運命」をある程度変える事ができる。ただしそれは「この能力で固定された運命」に限られ、本当の意味で運命を変えられるかどうかは別問題である。
  13. 「旧世界」で死んだ者は宇宙が「一巡」しても復活しないが、「新しい世界」にはその「代役」として「そっくりな別人」(おそらく本人の生まれ変わり)が存在する。
  14. 宇宙の「一巡」の際、「新しい世界」で時間加速発動日時の前に本体が死亡した場合、その前後の運命に変化が生じる。
  15. この能力影響下で他者が時間を止めた場合、「止まった時間の流れ」さえも加速し、時間停止の解除が早まる事がある。また、止まった時間の中で本体が一瞬だけ意識を保って視線程度は動かせる事がある。
補足:このスタンドの名称は『天国への階段(STAIRWAY TO HEAVEN)』だという説もあるが、ここでは黙殺する。
補足2:時間加速能力は、原理的には重力と時間との物理的因果関係に由来しており、全宇宙の重力を利用して時間を加速しているらしい。ただし、それ以上詳しい原理は人間の常識では説明不能。なお、時間加速中も(少なくとも生物の主観的には)重力の強さや向きに変化はない。
補足3:本体が宇宙を「一巡」させた際、「新しい世界」で時間加速開始日時が到来する約4ヶ月前で一旦能力を解除し、その直後に死亡した。そのため、「旧世界」で死んだ者達の「代役」が生き残る等、「新しい世界」は「旧世界」とは違った運命を辿る事になった。もしも宇宙が完全に「一巡」していれば、「代役」は「旧世界」と同様に死亡し、後は「旧世界」から生き残った者達だけが、全ての運命を知った上で、その通りの運命を辿ったものと推測できるが、結果として「新しい世界」の本当の完成形は不明のままとなった。
補足4:本体が『緑色の赤ん坊』と融合した数日後、本体が触れたものの時間が速まった事がある(例:卵が孵る、時計の針が進む、赤ん坊が半身だけ成長するetc)。当時はまだ本体のスタンドが『C−MOON』になる以前だが、このスタンドの片鱗だったと考えるべきであろう。

ダメージ伝達:ほぼ部位相応

射程距離2m
能力射程:全宇宙(あるいはその外側までも?)

出典 \ 項目破壊力スピード持続力精密動作性成長性
JC 80巻

謎・疑問点
  • スタンド像の時間加速なしでの動作スピードはどの程度か?
  • スタンド像にある馬の頭や手綱に機能的な意味(例えば視覚)はあるのか?
    →視覚はあるかもしれないが、せいぜいそれだけでは?
  • 時間加速中、本体の疲れや飢え、老化等も「加速した時間」が基準になるのか?(だとすれば本体は不眠不休でほぼ丸一昼夜闘い続けた事になるが……)
  • 時間加速中、腐乱まで加速するのは何故か?(バクテリアまで加速するのか?一応「生物」なのに?)
  • 発現時、アナスイの腕から登場したのは何故か?
  • 発現時、本体の傷が治癒したのは何故か?(少なくとも耳が裂けていたはずだが?)
    →スタンドの進化時に発生したエネルギーが本体に還元されたのでは?
  • 発現直後、周囲にいたはずの空条徐倫達が移動したのは何故か?
  • 時間加速中、本体が水場で数メートル以上跳び上がる等、超人的な運動をしていたのは何故か?
  • 一端極限まで時間を加速させてから解除した場合、再発動時点で時間を何倍程度まで加速できるのか?初回と同様30倍程度か?
  • DIOが求めた『天国へ行く方法』とは、本当にこれなのか?また、DIOはこの完成形をどこまで把握していたのか?
  • 「新しい世界」が完成していた場合、それ以降に生まれる生物もまた、運命を知った状態で生まれてくるのか?
  • 結局、本体の死後、世界はどうなったのか?「プッチが死んだ世界」「エンポリオがアイリンと出会った世界」「『スティール・ボール・ラン』が開催された世界」はそれぞれどういう関係なのか?
    ※この疑問については一旦「凍結」とする。

スタンド                              名称不明  番外    参考関連事物(12)  補注
人物あ(12)  か(12)    さ(12)          は(12)      ま(12)      わ・ん  氏名不詳(12)
目次等項目説明  通常目次フレームON)  スタンド一覧50音順発見順)  関連人物一覧50音順発見順)  トップページ
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