pzは『聖闘士星矢』の主演声優陣交代に断固反対します!


※このページは『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズとは全く関係ありません。『聖闘士星矢』に興味のない方、pzの主張に賛同できない方は読み飛ばして下さい。



 突然ですが、ジャンプ黄金時代を支えた名作の1つ『聖闘士星矢』のアニメがまだ続いている事をご存知でしょうか。

 原作は約15年前に「第3部」であるハーデス編で完結。TVアニメはその少し前に「第2部」であるポセイドン編で終了したんですが、2002〜2003年にかけてOVA(オリジナルビデオアニメ)が発売され、近年のOVAとしてはかなりのヒットを達成しました。

 このOVAは正確には『冥王ハーデス十二宮編』というタイトルで、ハーデス編のうち前半だけの映像化でした。そのため、ファンは当然その後には続編があるものと思っていたわけですが、実際にはOVA続編ではなく、劇場版として『天界編序章』が公開されました。これは原作者である車田正美先生の発案による、アニメオリジナルの続編です。ただ、この劇場版の評判はちょっと……だったため、一時期OVA続編は絶望視されていたんですが、この春、ゲーム版『聖域十二宮編』が発売され、10万本以上の売り上げを達成したため、OVA続編への期待が再び強まりました。そして、遂に待望の続編『冥王ハーデス冥界編』の製作が発表されました!


 ……と、ここまでは良かったんですが、その少し後のニュースに多くのファンが慟哭の涙を流しました。そう、レギュラーキャストを若手に総入れ替えするという事です。


 最初のOVAでも黄金聖闘士など半分ぐらいの声が変わり、それだけでもかなりの反対意見が出ていました。しかし、TVオリジナルキャストの中には引退した方やお亡くなりになった方がいるため、完全再現はできませんから、そういう意味では(一部を除いて)ぎりぎり許容範囲でした。それが、そんな中でもTV当時のままだったレギュラー(青銅聖闘士、アテナetc)キャストまで今回交代という事になり、いよいよ反対運動が起きた、というわけです。

 たとえば、最初のOVA化時点での交代であれば、ここまで大騒ぎにはならなかったでしょう。たとえば、話の最初からのリメイクであれば、ここまで大騒ぎにはならなかったでしょう。しかし、今回のOVAは『冥王ハーデス十二宮編』と『天界編序章』の間に当たるエピソードです。つまり、もし本当に変わってしまった場合、「オリジナルキャスト→新キャスト→オリジナルキャスト」という流れになり、作品として非常に不自然です。何よりも、多くのファンが望んでいるのは「当時の星矢の完結」であり、それが突然(原作での)最終エピソードでキャスト交代になっては、そもそも「続編」としての価値すらなくなってしまいます。

 開発元はここ数年、「好評なら続編」という期待を持たせるような態度を取り続けてきたにもかかわらず、「今後10年、20年先を見据えて新しい風を入れるため」「星矢20周年記念」と称しています。10年先のファンよりも20年来のファンの期待に答えるべきではないでしょうか?


 既にネット上では反対運動が過熱していて、嘆願サイト『たのみこむ』では現時点で部門最多の賛同者が集まっています。個人運営のサイトに関してはここで直接紹介はしませんが、声優交代反対の投票、オフラインでの署名集め、関係各社や車田先生への電話やメールなど、さまざまな活動が起きています。「星矢」「声優」などのキーワードで検索すればあれこれ出てきます。星矢役の主演声優である古谷徹氏の個人サイトには、日本語以外も含めて多数の応援コメントが届いています。製作スタッフの中にも反対意見の人が多いようです。

 ここまで読んで下さった皆さん、もし同意見の方がいらっしゃるなら、是非何らかのアクションを起こしてみて下さい。また、身近に『星矢』ファンの人がいれば、是非ともこの現状をお伝え下さい。成果が出るかはわかりませんが、このまま何もしなければそれで終わりです。9月下旬から新キャストによるラジオドラマ、12月にはスカパーPPVでの新作OVA先行放送が予定されており、残された時間はわずかです。火時計の火は半分以上消えてしまっているのです。

(以上、2005/09/11)


 続報ですが、新作は正確には『冥王ハーデス冥界編前章』であり、全6話との事です。この後、「後章」(「中章」も?)が続くという事なのでしょう。また、現時点で確定しているのは12月からスカパーPPV(有料放送)という事だけで、そもそも「OVA」というわけではないようです。

 既にスーパージャンプでは新作の告知が掲載されました。しかし、かなり不透明なキャスト交代については「卒業」の一言で片付けられており、メールや電話で凄まじい件数の問い合わせがあるというのに、明確な説明はないままです。

 ラジオドラマも始まりました。詳しくは上のリンクにありますが、『集英学園乙女研究部』という番組内で、毎週番組後半の正味10分程度で放送中です。内容は青銅VS黄金の聖域十二宮編の超ダイジェスト版で、黄金聖闘士はTV版または『冥王ハーデス十二宮編』そのままのキャストのようです。受信可能な地域にお住まいの方は試しに一度どうぞ。特にTV版を観ていた方は、思い出の中の声と聴き比べてみて下さい。

(以上、2005/10/17追加)


 なお、以下の点にはくれぐれもご注意を。

  1. 関係各社に意見する際は態度に気をつけましょう。
     あくまで読者・視聴者・ファン・消費者として「反対意見」を伝えるのが目的です。過度の攻撃や誹謗中傷を控え、最低限の礼儀をわきまえた態度をとりましょう。また、特に電話の場合、応対している人自身に責任があるわけではありません。

  2. 新キャスト(予定者)への非難はやめましょう。
     少なくとも「新キャストに選ばれた」「声がキャラのイメージに合わない」という事に関しては、彼らの責任ではありません。彼らはただ与えられた役を演じようとしているだけであり、別に今回の責任者ではありません。ある意味むしろ被害者です。実際、既にオリジナルキャストとのイメージや演技力の差によって、一部で結構な非難を受けているようですので。彼らを非難するよりは、むしろ製作側に異を唱えるべきです。

  3. オリジナルキャストへの非難はやめましょう。
     彼らはみんなご自分の役や作品に強い思い入れを持っていて、ゲームのヒットを経て今後も当然続投するものと思っていたところに、(詳細はわかりませんが噂では)かなり理不尽な経緯で交代騒動に巻き込まれたようです。

  4. 「最適な抗議方法」はわかりません。
     これに関してはもしかしたら誰にもわからないのかもしれません。ご自分の責任でご自分の信じる手段を選んで下さい。

  5. デマ情報に気をつけましょう。
     ネットであれこれ調べていると色々な情報が入りますが、どれが真実かはわかりません。特に、今回の交代騒動の原因が誰にあるのかについては色々言われていますが、冤罪を生まないように気をつけましょう。

  6. 他サイトでの宣伝は場所を選びましょう。
     無関係なサイトへのマルチポストなど、迷惑な宣伝はやめましょう。

  7. 違法行為はやめましょう。
     論外です。

 あと、私についてですが、

  1. この件についてpzへのメールなどはご遠慮下さい。
     一応、「メールをいただいても返事はできません」と言い切っておきます。どれほど反響があるかわかりませんが、意見や情報が(おそらくかなり重複込みで)殺到するとちょっと収集つかなくなりそうなので。また、私自身も正確な情報を得られるわけではないので、特に質問はご勘弁を。

  2. pzに『ジョジョ』と『星矢』の二択を求めないで下さい。
     どちらも本当に大切な作品なんです……。

 さて、ここまで読み切って下さった皆様、ありがとうございます。賛同して下さるか否かに関係なく感謝いたします。同意見の方、希望を捨てずに頑張りましょう。

(以上、2005/10/17加筆修正)

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